お子さんのいびきには要注意!見過ごしがちな病気のサイン

近年になって、睡眠時無呼吸症候群など、大人のいびきに関しては、注意が喚起されるようになってきていますが、子供のいびきの場合、「鼻が詰まっているのかな」程度で見過ごされることも多いようです。

たかがいびきと侮っていると、子供の生活の質を下げてしまうこともあります。そこで今回は、いびきをともなう子供の疾患やその原因、対処法などについて紹介していきたいと思います。

一般的ないびきについてはこちら。

その1・アデノイド増殖症

子供のいびきがひどいという場合によくあるのが、アデノイド増殖症と呼ばれる疾患です。アデノイドは、別名を咽頭扁桃ともいうリンパ組織です。

症状

アデノイドが肥大するに従って喉の空間が狭くなるため、いびきをかきやすくなります。また、いつも口を開けていることとなるため、しまりのない顔つきになることもあります。

アデノイド増殖症を発症すると、鼻腔内に分泌物がたまることとなるため、鼻声になったり、鼻づまりを起こしたり、慢性の副鼻腔炎を併発したりします。そうなると、鼻の呼気浄化機能が低下するため、気管支炎を発症するケースもみられます。

子供の鼻腔と耳は距離が近いため、慢性の副鼻腔炎から中耳炎に移行するリスクも高くなります、あと、睡眠の質が低下する影響か、夜驚症といって、夜中に突然叫び声を上げることもあります。

原因

アデノイド増殖症の原因はその名の通り、アデノイドが増殖することで、気道が狭くなることにあります。アデノイドは通常、6歳ころまでだんだんと大きくなっていくものなのですが、細菌やウイルスに感染することで肥大するケースもあるということです。

治療法

アデノイド増殖症による症状がそれほどひどくない場合は、抗炎症薬などを用いて経過を観察しますが、合併症がみられる場合には、アデノイドを切除することによって、症状が劇的に改善するということです。

その2・口蓋扁桃肥大

子供にいびきがみられる場合、口蓋扁桃肥大を起こしている可能性もあります。口蓋扁桃肥大は、一般的に言われるところの「扁桃腺」というやつです。

症状

口蓋扁桃肥大を発症すると、睡眠中のいびきや無呼吸がみられたり、寝返りが激しくなったり、肩で息をするようになったりします。

また、口呼吸になるため息が臭くなったり、から咳を繰り返したりすることもあります。他にも、食事にやたら時間がかかるようになるとか、食が細くなるなどといった症状もみられるようです。

原因

口蓋扁桃肥大の原因は、リンパ組織が増殖することだとされています。また、細菌やウイルスに感染することで、口蓋扁桃が肥大するケースもあるということです。

治療法

細菌感染によって口蓋扁桃が肥大している場合には、抗生物質の投与をおこないます。また、ウイルスに感染することで口蓋扁桃が肥大しているのであれば、抗炎症薬を投与して経過観察をおこないます。

口蓋扁桃肥大によって睡眠時無呼吸が生じていたり、食事量が減少していたりするような場合は、口蓋扁桃の除去手術がおこなわれます。

その3・睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群というと、太っている中年男性に多くみられるイメージがありますが、子供の場合も起こり得ないわけではありません。

症状

睡眠時無呼吸症候群の特徴は、1時間の間に10秒以上にわたって呼吸が止まることを、5回以上繰り返すということです。また、呼吸にともなって胸が陥没することもあります。

原因

子供に見られる睡眠時無呼吸症候群の原因のほとんどが、アデノイド増殖症や口蓋扁桃肥大によるものです。ただ、ペットボトル症候群と言って、糖質を過剰摂取して肥満している児童の場合、大人と同様に首周りの脂肪が睡眠時無呼吸症候群の原因となるケースもあります。

治療法

睡眠時無呼吸症候群の原因がアデノイド増殖症や口蓋扁桃肥大の場合は、手術療法が選択されます。肥満が原因の場合は、食餌療法やダイエットをおこなうケースもあります。

その4・アレルギー性鼻炎

子供にいびきが見られる場合、アレルギー性鼻炎が疑われることもあります。大人だけでなく、子供にもアレルギーが増えているようです。

症状

アレルギー性鼻炎を発症すると、常に鼻が詰まっているため、口呼吸になっていびきをかきやすくなるほか、気管支炎を発症するリスクが上昇します。

また、副鼻腔に炎症を起こすことによって、副鼻腔炎や中耳炎を発症するリスクも上昇します。睡眠時無呼吸症候群がみられるケースもあります。

原因

アレルギー性鼻炎の原因はその名の通り、アレルゲンです。アレルゲンが体内に入った際に、それを排出しようと身体の免疫が過剰に反応することで、アレルギー性鼻炎を発症するのです。

治療法

アレルギー性鼻炎の治療は、一般的に薬物療法の採られることが多いです。抗アレルギー薬や血管収縮剤、ステロイド点鼻薬などが処方されます。

子供のいびきがもたらす弊害

ここまでの説明で、たかがいびきと思って侮っていると、思わぬ疾患に罹患しているケースもある、ということをご理解頂けたのではないでしょうか。では、子供のいびきはどのような弊害をもたらすのかについても知っておきましょう。

集中力の低下

睡眠中にいびきをかいているということは、それだけ睡眠の質が低下しているということです。十分な睡眠が得られていない場合、日中に眠くなったり、集中力が低下したりすることにつながります。場合によっては、学力に影響が見られるケースもでてくると思います。

成長障害

寝る子は育つなどと言いますが、反対にいうと、寝ない子は育たないということです。いびきをかいている場合、寝てはいるのですが、そのあいだは脳への酸素の流入が不足している訳です。

子供の身体は、寝ている間に分泌される成長ホルモンの働きによって成長するのですが、睡眠中に脳の働きが低下すると、成長ホルモンの分泌にも異常をきたすこととなります。その結果として、成長障害を引き起こすリスクが高くなるのです。

胸郭変形

小さい頃から口蓋扁桃肥大を患っていると、喉のスペースが狭くなるため、狭い軌道で口呼吸を繰り返すこととなります。子供の骨格はまだ完成していないため、そのような呼吸を繰り返すことで、胸の中央部が陥没するケースもあります。

そのような胸のことを漏斗胸(ろうときょう)と呼んでいますが、姿勢が悪くなったり、胸に痛みが出たりするだけでなく、コンプレックスとなる危険性もあります。

子供に枕は必要?

大人の場合、いびきをかいているときに横を向くと、いびきの収まるケースがあります。その際に枕が便利なのですが、子供に枕が必要かどうかという質問に対しては、「年齢による」と答えるのが正解でしょう。

そもそもなぜ枕が必要になるかというと、背骨のS字カーブを保つためです。人間は2足歩行をしているため、背中にアーチ構造を生み出すことで、頭の重みを案敵的に支えているのです。そのため、まだ歩くことのない新生児の場合、背骨のアーチがないわけですから、枕を用いる必要もありません。

子供が枕を使い始めるのは、小学校に入学する前後ぐらいからとされています。最初は高さが1cm程度の枕で十分です。成長に従って、徐々に高い枕に変えていくとよいでしょう。

まとめ

子供がいびきをかく場合に考えられる疾患や、その原因などについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。基本的に、子供はあまりいびきをかかないものです。もし、いびきにともなって息苦しい様子や食欲の低下、日中に眠そうな様子などがみられるようでしたら、一度、耳鼻科で相談するようにしましょう。

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