実は奥が深い!枕の歴史

普段何気なく使っている枕ですが、実は長い歴史を経て今があります。歴史の中で色々と進化を遂げていて、今もなお、驚きの枕が登場しています。大昔の枕と聞いてピンと来ないという方が大半なのではないでしょうか?

枕の歴史を振り返ってみると、実は色々な工夫が行われていて、目からウロコです。一体、枕にどういった歴史があるのかを今から紹介します。

昔は一体どういった枕だったのか、それがどう変化していったか等を分かりやすく伝えていけたらなと思います。

日本の大昔から枕があった

枕は一体どの位前にあるかというと、すでに古墳時代からあったと言われており、死者を埋葬する目的で使われていたようです。

使われていた枕として、石枕等のようなシンプルなものが挙げられます。ちなみに、古代エジプトでも枕が存在していたと言われています。

ここから、気持ちよく眠る目的で使われるようになるのはもう少し先の話です。

枕の起源自体は様々な諸説が出ていますが、ハッキリしているものは出ていません。

時代が進むにつれ枕が今の様な使われ方をする

歴史の勉強でも登場した万葉集に枕について書かれた和歌がいくつも存在しますね。

具体的に枕が出てくる詩はこちらなどです。

荒波に 寄りくる玉を 枕置き
われここにありと 誰か告げなむ

柿本人麻呂の死にまつわる歌群の一首です。この歌を含む5つの短歌はとても感傷的で、人麻呂の奥様の悲しみも強く伝わってきますね。他の歌集にも枕をが登場する歌がいくつもあります。

気持ち良く眠るという意味で枕を使うのは奈良時代の頃です。

草枕や身分の高い貴族が使用していたとされる布張り枕等、色々なタイプが登場しており、ここから様々な変化を遂げていく訳です。教科書等を見ると、身分の違いで色々な差があるのを勉強しますが、枕も同様でここでも身分の違いがハッキリと出てきます。

海外でも様々な枕が登場しており、日本とは違った形で進化しています。

正倉院には白練綾大枕 (しろねりあやのおおまくら)と呼ばれる代物が保管されており、どこか上品な感じがする枕です。奈良時代当たりの枕をイメージする際、白練綾大枕を見るのがおすすめです。

江戸時代から現代の枕に近づいていく

江戸時代になると、様々なタイプの枕が登場します。枕のクオリティも大幅に上がっていて、徐々に現代の枕に近づいてきます。髪が崩れない様にするための枕が特徴的です。その他にも、長旅を意識して折りたたみ可能な枕が出てきています。

明治時代に近づくにつれ、気持ちよく眠る、寝返りを行いやすくする等、その当時の方達も質の良い睡眠を意識しているのが伝わってきます。江戸時代中期~後期から箱枕と呼ばれるものが主流です。

海外では、産業革命が起こっていた頃で枕や布団が大量生産が行われるようになります。

明治時代に入るとさらに劇的な変化を遂げる

明治時代になると、坊主枕と呼ばれるものが多くの方に愛用されるようになったのが特徴的です。それには、丁髷をしなくても良くなったことが大きく関係しています。江戸時代に確立された箱枕も婚礼用で使われたりします。

江戸時代とはうってかわって様々な国と交流するようになり、日本の睡眠事情にも大きな影響を与えているのも押さえておきたい所です。

三重県総合博物館に大正時代に使われていた箱枕が保管されています。興味のある方は一度チェックしてはいかがでしょうか?

江戸時代~大正時代にかけて、箱枕は長い間多くの方に愛されていたのが分かります。

また、ベッドが日本に入り始めたのも大きな変化として挙げられます。明治時代~大正時代の頃は一部の富裕層に使われていた位で一般層に広がるのはまだ先の話です。

昭和時代になって現在のような枕が広まっていく

今愛用している形の枕が登場したのは昭和時代からです。ちなみに、今主流になっている綿布団が当たり前のようになったもこの時。現在のスタイルへとなっていくのに相当な時間がかかっています。

また、ベッドが広く普及したという点も昭和時代における枕の歴史を知る上で欠かせない要素。高度経済成長に伴い、様々なタイプのベッドが登場します。そこには、メディアを利用した戦略が大きく関係しています。

平成に入ってさらにスゴイ枕が登場

今現在も様々な枕が登場していて、質の良い睡眠を取るという部分に重きを置いているのが伝わってきます。低反発のウレタン素材を使用した枕やテンピュール素材等、様々です。

昨今は睡眠時無呼吸症候群等の対策をサポートするために高いクオリティを持つ枕が登場しています。

枕以外にも睡眠の質を挙げるために様々なグッズが登場しており、いかに睡眠が大事なのかというのが伝わってきます。

枕の歴史を通して分かること

古代から現代にかけてどういった歴史を枕は辿って行ったのかを紹介させて頂きましたが、その中で分かることがあります。

それはその時代ごとのニーズに応えた枕が作られているということ。古墳時代の場合は埋葬のため、江戸時代の場合はセットした髪を崩さないため等、その時代ごとに目的やニーズが違ってくるのが分かります。

その当時の暮らしを知る上で枕は大きな指標です。身分の違いも枕に出ています。

他には、髪型に合わせて枕が変化しているという点も挙げられます。ここは江戸時代~明治時代における枕の歴史を見ると、より分かりやすいです。

もちろん、気持ちよく眠る、疲れを取るという目的はずっと続いています。今後もさらに進化した枕が登場することが予想されます。

現代の枕はどう進化しているの?

枕の歴史だけでなく、現代の枕はどうなっているのかも知っておかないといけません。ここでは、どう進化しているのかについて何点か触れていくので、枕選びの参考にして頂きたいです。

気持ちよく眠るために様々な素材が登場した

何といっても、現代の枕は色々な素材が使われるようになったという点。通販サイト等をチェックしてみると、そば殻を使っている、低反発ウレタン素材を使っている等、様々です。使われる素材が増えるのに伴い、枕の選択肢が増えたと言えます。

人によって柔らかい枕が良いか、硬い枕が良いかが違ってくるので、それぞれの素材のメリットとデメリットを理解した上で選択しないといけません。

オーダーメイドの枕で睡眠の質をアップさせている

自分に合う枕を探しているけど、中々見つからないと感じている方も多いのではないでしょうか?現在はオーダーメイドの枕を作る所も出てきており、需要も高まってきています。

枕は皆が使っているから、値段が高いから良いものだといって適当に選んでしまうと、後で後悔する可能性もゼロではありません。少しでも自分の体型に合った枕を手に入れるという面でもオーダーメイドの枕はおすすめです。

枕の高さや硬さ、形状、大きさ、寝返りをうちやすいかどうか等、枕一つ選ぶのに色々な所を見ないといけないということを覚えておく必要があります。

また、信頼できる所からオーダーメイドの枕を作るのが大事で情報収集はしっかり行わないといけません。

枕には長い歴史あり

私達の生活で当たり前の存在になっている枕に色々歴史があるというのを知ってビックリした方も多いのではないでしょうか?様々な変化を経て、今の形になっている訳です。

歴史を振り返ってみると、質の良い睡眠を行うための工夫が行われていたり、一般層にも普及させるための動きがあったりと先人が色々と努力をして今があるというのを頭に入れておかないといけません。

現在も様々なタイプの枕が登場していて、いかに自分に合った枕を選択できるかが重要になってきます。少しでも枕について興味を持って頂けたらうれしいです。

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