眠たくて仕方がない…睡眠不足?過眠症?ナルコレプシーや過眠症について学ぼう

睡眠障害というと不眠症をイメージされる方も多いと思いますが、過眠症も不眠症の一種です。一般的によく知られている過眠症の1つにナルコレプシーがありますが、ナルコレプシーとはどのような疾患なのでしょう。
また、過眠症には他にどのような種類があるのでしょうか。今回の記事では、日中に眠気が生じる疾患やその原因、そして対処法などについて見ていきたいと思います。

 

睡眠障害とは

ナルコレプシーやその他の過眠症について紹介する前に、まずは睡眠障害とはどのようなものなのかについて知っておきましょう。もしかしたら、あなたにも睡眠障害があらわれているかもしれませんよ。

睡眠の質や量に異常がみられること

睡眠障害の1つの要件として、「睡眠の質や量に異常がみられる」ということがあげられます。睡眠時間が極端に短かったり長かったり、また、睡眠の質が悪かったりすると、睡眠障害と認定されることになります。いわゆる不眠症や過眠症などがこれに当たります。日本睡眠学会の定義によると、不眠症は「入眠障害」「中間覚醒」「熟眠障害」「早朝覚醒」のいずれかの症状が1週間に2回以上あり、かつ、その状態が1ヶ月以上続いていることが要件となっています。

  • 入眠障害……寝ようと思ってから2時間以上経っても寝付けないことを言い、一般的には入眠障害のことを不眠症と呼ぶケースが多いようです。
  • 中間覚醒……その名の通り、睡眠の途中で2回以上目が覚めてしまうことを言います。
  • 熟眠障害……ちゃんと寝ているにも関わらず、朝になっても寝足りないような感じがしたり、疲れが残っていたりする状態のことを言います。
  • 早朝覚醒……起きるべき時間よりも2時間以上前に目が覚めてしまうことを言います。ちなみに、身体のどこかが痛くて眠れないとか、精神的なストレスや不安で眠れないというのは、不眠症にはあたりません。

過眠症の要件としては、日中猛烈に眠くなったり、実際に寝てしまったりという状態が1ヶ月以上にわたって継続しており、かつ、それによって日常生活や仕事に支障をきたしているということがあげられています。

睡眠の時間帯に問題があること

睡眠の時間帯に問題があるとは、睡眠時間自体は取れているものの、寝るべき時間帯に寝られていないことを意味します。社会生活を送る上で望ましい睡眠時間帯から逸脱してしまうのが特徴です。
代表的な例としては、概日リズム睡眠障害があげられます。夜間になる時間が極端に減少し、朝遅くまで寝ているのが特徴で、しばしばうつ症状をともないます。

睡眠中に睡眠を妨げる現象がみられること

睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)など、睡眠中に睡眠を妨げる現象が現れることによって、十分な睡眠が得られないというのも不眠症の一種です。

 

ナルコレプシー

それでは今回のメインテーマである過眠症について見ていきたいと思います。まずは、過眠症の代表的な疾患であるナルコレプシーについて紹介します。

症状

日本では「居眠り病」とも言われているナルコレプシーの症状としては、レム睡眠へと移行しやすいこと、また、レム睡眠の起こりやすいことがあげられています。寝付いたあとにすぐレム睡眠へと移行するというのが、ナルコレプシーの診断基準にもなっています。ナルコレプシーを発症すると、日中に急に眠くなったり、実際に眠りに落ちたりします。これは、覚醒状態が突然レム睡眠へと移行するためだと考えられています。
また、「情動脱力発作」もナルコレプシーの特徴です。笑ったときや喜んだ時、ビックリしたときなど急に情動が起こると、膝の力が抜けてしまったり、まぶたが重くなったり、うまくしゃべれなくなったりします。
このように説明すると、「癲癇(てんかん)」の発作に似ているのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、情動脱力発作の場合は記憶が明確残っており、また、呼吸困難を起こすようなこともありません。
その他の症状としては、眠りにつくときに幻覚を見たり、金縛りにあったり、睡眠直前に自分のおこなったことに対する記憶がなかったり、夜間の熟睡が困難になったりということがあげられています。

原因

ナルコレプシーを発症する原因については、今のところよく分かっていません。ただ、ナルコレプシーを発症する人の脳を見てみると、脳内神経伝達物質の一種であるオレキシンが不足している、ということが分かってきています。ただ、なぜオレキシンが不足するのか、そのメカニズムは解明されていません。

治療法

ナルコレプシーの原因はまだはっきりと分かっていないため、治療も対症療法とならざるを得ません。睡眠時間を十二分にとった上で、日中は眠気を抑える治療薬を服用することとなります。
また、ナルコレプシーを発症した場合、夜間に熟睡できなくなるケースもあります。その場合、睡眠薬を利用するケースもあるということです。

 

特発性過眠症

特発性過眠症は、病的な眠気が現れるにもかかわらず、ナルコレプシーの要件には当てはまらない過眠症のことです。ナルコレプシーとくらべると、中間覚醒が少ないということです。

症状

特発性過眠症の特徴としては、ナルコレプシーと比較した場合、「しっかりと寝る」ということがあげられます。ただ、無理に起こすと酔っぱらいのような意識が朦朧(もうろう)とした状態になります。
仮眠をとると1時間以上に及ぶことも多く、それだけ寝てもスッキリと目覚めることがありません。頭痛やめまい、立ちくらみをともなうことが多いですが、ナルコレプシーのように情動脱力発作が起こることはありません。

原因

特発性過眠症に関しても、ハッキリとして原因は現在のところ分かっていません。自律神経に何らかの異常が発生することで、特発性過眠症が起こるのではないかと考えられてはいます。

治療法

特発性過眠症に関しても原因がはっきりと分かっていないため、睡眠リズムを整えたり、十分な睡眠時間を確保したりといった治療がおこなわれます。また、昼寝をするとそのまま熟睡に入ってしまうため、仮眠は15分以内にすることが推奨されています。

 

反復性過眠症

反復性過眠症は、かつて周期性傾眠症と呼ばれていた疾患です。この病相を発見した人の名前をとって、クライン-レヴィン症候群と呼ばれることもあります。

症状

反復性過眠症を発症すると、数日から半月程度は傾眠傾向が続き、毎日15時間以上寝続けるという特徴があります。また、途中で起こすと簡単なやり取りはできるものの、基本的にぼんやりしています。
反復性過眠症を発症した人の3人に2人に過食傾向がみられ、反対に3人に1人には食欲の減退がみられます。また、周囲の物事に対する関心を失う傾向にあるようです。

原因

反復性過眠症を発症するのは100万人に1、2人とされており、かなり症例の少ない疾患となっています。そのため、原因についてもほとんど分かっていません。

治療法

反復性過眠症の治療は炭酸リチウムという治療薬を用いておこないますが、半数の人には効果がありません。今後の究明が待たれるところです。

 

まとめ

ナルコレプシーをはじめとする過眠症について見てきましたが、いかがだったでしょうか。過眠症に関しては原因がはっきりしておらず、いまだ有効な治療法が確立されていません。ただ、自律神経のバランスが関与していることは間違いないようなので、小さい頃から早寝早起きをし、睡眠リズムを確立しておくことが重要かもしれません。

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