通気性はお墨付き!パイプ素材の枕のメリットとデメリット
枕にはたくさんの種類がありますが、その中でもオーダーメイド枕の素材としてもメインを張るほどに根強い人気を誇るのがパイプ素材の枕ですね。
前の記事でも紹介したそば殻素材と共に日本人に人気の素材です。
そば殻の記事も書いています。
パイプ枕と特徴の似ている自然素材そば殻。上の記事も参考にしながら枕を選んでみても良いですね。
パイプ素材の枕にはメリットがあるようにいくつかのデメリットも存在します。
そこで今回は、『パイプ素材の枕のメリットとデメリット』について紹介していきたいと思います。
Contents
パイプ素材の枕の特徴
パイプ素材の枕の購入を検討しているのであれば、パイプ素材の枕がどういった種類の枕なのか、枕に使われている『パイプ』がどういったものなかかをきちんと理解しておいた方が良いでしょう。
なので、まずはパイプ素材の枕の概要について簡単に紹介していきたいと思います。
パイプ素材の枕は昔から日本人に愛用されてきました。さまざまな種類の枕が増えてきた今でこそ見かけることが少なくなってきましたが、それこそ一昔前まではほとんどの家庭で愛用されていた枕でもあります。
そもそもパイプ素材の枕に使われる『パイプ』ってどんな素材なの?
ご存知だとは思いますがこんな感じですね。
パイプ素材の枕に使用される『パイプ』。ストローを切ったようなこの特殊な素材は、合税樹脂(プラスチック)でできているものがほとんどです。
ちなみにまくらのパイプはちゃんと寝具用に作られているので、いくら形が似ていようとストローをカットして自作してもすぐへたるへなちょこパイプができます。
商品によっては独自の素材を使用されていたりもしますが、それらも基本的に使用されている素材はプラスチックです。
このプラスチック素材が、パイプ素材の枕の最大の特徴とも言えるあの独特な質感と軽さを実現しています。
パイプ素材の枕のメリット
未だに根強い人気を誇るパイプ素材の枕ですが、パイプ素材の人気を支えているのはパイプ素材にしかないメリットがたくさんあるからです。
そこでここからは、パイプ素材の枕にしかないパイプ素材の枕特有のメリットについて詳しくみていきましょう。
その他の素材の枕と比べると安価な製品が多い
パイプ素材の枕の最大のメリットと言えるのが、『価格』です。
耐久年数も〜3年ほどなのでコスパもかなり良い。
枕は睡眠の質を担保する製品ということもあって高いものは結構な値段がしますが、パイプ素材の枕の場合は安価な製品がほとんどです。
使用している主な素材がプラスチックということもあって良心的な価格設定を実現できているわけですね。
パイプ素材の枕は、どれだけ高品質なものでも1万円以上になることはありませんし、安いものだと1,000円以下で購入できるものもあります。
パイプの量を調節することで枕の高さが変えられる
パイプ素材の枕は、枕カバーの中にストローを切断したような素材が無数に入っています。
これによりある程度のボリュームを実現しているわけですが、この構造がパイプ素材の枕のメリットのひとつでもあります。
というのも、パイプ素材の枕は中に入っている素材の量を自分の好みに合わせて調節することができるので、パイプ素材の増減で枕の高さを自分の好みに合わせることができます。
そば殻といっしょですね。
そのため、最初の高さが合わなかったとしても後から好きなだけ高さの調節が可能になるということです。
綿やウレタンなどの素材の枕の場合はこうもいかないので、これもパイプ素材の枕の大きなメリットだと言えますね。
柔軟性がありあらゆる頭の形にフィットする
パイプ素材の枕は適度な反発力がありますが、頭部を乗せると中の素材が移動して自然と頭の形にフィットしてくれます。
フィット感自体も非常に高くどんな頭の形にもフィットするので、使用感はかなり高いと言えるでしょう。
カビやダニが発生しにくい
基本的には清潔にしておきたい寝具ですが、カビやダニが発生しやすいという特徴もあります。
しかし、パイプ素材の枕の場合、通気性が良いので、その他の枕に比べるとカビやダニが発生しにくくなっています。
また、先述した通り撥水性が高く気軽に洗えるので、カビやダニの繁殖を抑えること可能です。
気軽に洗える
パイプ素材の枕の中に入っているパイプは中央が空洞になっているため、非常に通気性が良いという特徴も持ちあわせています。湿気の高い日本の機構にまさにぴったりといった感じ。
また、パイプはプラスチックで出来ているので水はけも良いといった特徴もあります。
パイプ素材の枕はこれらの『水に濡れても乾きやすい』という特徴により洗濯機などで気軽に洗うことできるので、枕を清潔に保つことができます。そば殻枕よりメンテナンスは簡単そうですね。
洗濯の際の注意点!
濡れても乾きやすくカビも繁殖しにくいパイプといえど、洗濯したパイプはしっかりと中まで乾かさないとカビが生えてニオイが発生してしまいます。乾燥した晴れの日に洗濯して、天日干しの前にはできるだけタオルドライしてあげることをオススメします。
強すぎず弱すぎないちょうどいい反発力
パイプ素材の枕が根強い人気を誇っている最大の理由とも言えるのが、この『ちょうどいい反発力』です。
パイプ素材の枕の中に入っているパイプはプラスチックで出来ているので、強すぎず弱すぎない適度な反発力を感じることができます。
そして、硬さについても、「ソフトパイプ」や「硬質パイプ」など様々な種類が販売されています。
今は低反発な枕や高反発な枕などさまざまな反発力の枕が販売されていますが、どちらか一方に偏った硬さではなく適度なものが欲しいのであれば、パイプ素材はウレタン素材よりも柔軟に対応できそうですね。
パイプ素材の枕のデメリット
パイプ素材の枕にはさまざまなメリットがあることがわかってもらえたかと思いますが、パイプ素材の枕にはパイプ素材の枕なりのデメリットも存在します。
メリットばかりに注目しデメリットを無視して購入してしまうと後から後悔してしまうことになりかねないので、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう!
音がうるさい
パイプ素材の枕は苦手と答える方の多くがその理由としてあげるのが、パイプ素材の枕独特の『音』です。
パイプ素材の枕には細かく切断されたプラスチックが無数に入っているので、その素材同士がぶつかり合うときにどうしても音がなってしまいます。この音自体はそれほど大きくない音なのですが、少しの物音でも目を覚ましてしまうような神経質な方にとっては睡眠を妨げる元になってしまうので、そういった方はパイプ素材の枕は避けるべきです。
また、あなた自身が神経質でなくてもパートナーがパイプ素材の枕独特の音に悩まされる可能性もあるので、パートナーと一緒に寝ている場合も注意が必要だと言えるでしょう。
独特の硬さと使用感がある
パイプ素材の枕特有の硬さと使用感は、パイプ素材の枕のメリットとしてあげたポイントでもありパイプ素材の枕が愛される理由の一つでもあるのですが、同時にパイプ素材の枕が敬遠される理由の一つでもあります。
このパイプ枕特有の硬さと使用感については、苦手な方はとことん苦手だと感じるようなので、パイプ素材の枕を初めて購入しようと考えている方は、一度実際に試してみてから購入するかどうかを決めることをおすすめします。
近年ではわたやメッシュの生地の下をパイプ素材にしている構造の枕もあり、これが結構パイプ素材の感触や音を軽減させてくれます。
パイプ枕の通気性は魅力的だけどゴツゴツした感触が嫌…なんて方は探してみるのも良いでしょう。
汗を吸収するのは苦手
パイプ素材の枕の中身はプラスチック素材なので、汗を吸収するような効果はほとんどありません。
そのため、汗をかきやすい夏場には枕カバー自体を適度に交換する必要がありますね。しかし、汗を吸収しないということは匂いやカビが発生しにくいということにつながるので、これはそれほど大きなデメリットではないと言えるでしょう。
パイプを使ったおすすめの枕
フィッティピロー
「睡眠DIY」をテーマとしている自分で枕の高さを調整できる枕です。4箇所のポケットがあり、仰向け、横向き寝に対応できるのがポイント。表面がキルティングの生地のため、パイプ特有のゴワゴワ感が抑えられています。
フィッティピローは実際に使用しました。
レビューはこちら
肩楽寝
西川の医師がすすめる健康枕シリーズの一つです。
「ふんわりわた」面と「さらさらパイプ」面のリバーシブル仕様の枕。パイプの感触が気になるひとはわたの面も使えます。肩こりの人にはこちらがおすすめです。
まとめ
独特な使用感で人気のパイプ素材の枕のメリットとデメリットについて詳しく解説してきました。
パイプ素材の枕にはたくさんのメリットがありますが、その独特の使用感は人を選びます。
好きな人はとことん好きで嫌いな人はとことん嫌いという、好き嫌いがハッキリと分かれるタイプの枕と言えるので、実際に購入する場合は一度試してみてから購入するようにしてみるといいですね。