ストレートネック対応枕のメリット・デメリット
1人に1台は所有しているといわれているスマートフォン。現代人はスマホをよく利用するため、ついつい前かがみになって画面を覗きがちです。そうすると元々前の方へゆるやかにカーブを描いていた椎骨(首の骨)がまっすぐになる、いわゆるストレートネックの状態になってしまいます。
ストレートネックになってしまうと、頭の重み(5~6kgほど)が首や肩へダイレクトに負荷がかかってしまい、頭痛や肩こり、手足のしびれ、ひどい場合は吐き気やめまい、自律神経失調症など様々な病気になってしまうことも。
そんな「ストレートネックかもしれない」とお悩みの方のためにあるのがストレートネック対応の枕です。この枕はストレートネックを改善しながら安眠へ導いてくれる優れものです。またストレートネック改善効果のみならず、いびき軽減の効果も見込めます。
ストレートネック用の枕は基本的には医療用でないものがほとんどですが、ストレートネック対策にはうってつけの枕です。そんな枕のメリット・デメリットなどについてご紹介します。
Contents
ストレートネック対応枕のメリット
頸椎のカーブを保ちストレートネックを改善
ストレートネック対応の枕の一番のメリットはストレートネックを改善するところ。ストレートネック対応の枕は基本的に頭ではなく首を支えることを目的としています。この枕は睡眠中の頸椎を元々のカーブを保てるようにしっかりとフィットさせ、またストレッチするように伸ばしながら支えてくれます。この習慣を毎日続けることでストレートネックの改善につながり、首や肩の痛みが軽減されて安眠へとつながります。
いびき解消も期待できる
いびきの原因は肥満やストレス、口呼吸の他に、高い枕を使用してしまうことも原因の一つです。高い枕で寝ると首が『く』の字に曲がってしまい、気道を狭めてしまうために起こります。一方、ストレートネック対応の枕は首が曲がることなく伸びた状態で睡眠を摂れるので気道を確保し、いびきを軽減してくれます。
首のしわが伸ばせるので美容にも◎
年齢を感じさせるポイントとして挙げられるのが首元のしわ。首が前に折れるような高さの枕を使用し続けると首にしわができ、定着してしまいます。
ですがストレートネック対応の枕だと首が伸びた状態で睡眠を摂ることができるので首のしわ対策になります。美容に気を使う人はストレートネック対応枕を検討してみるのも良いかもしれません。
ストレートネック対応枕のデメリット
ストレートネック対応の枕は値段が高い?
元々枕にお金をかける人ならそう感じないかもしれませんが、ストレートネック用の枕は5千円から1万円以上するものもあります。
ただその分ストレートネック改善にこだわった質のいいものが多いので、ストレートネックにお困りの方なら決して高い買い物ではないでしょう。一方、気軽に試してみたい方や、学生さんには高いと感じる値段なのかもしれません。
また、枕は一生同じものを使い続けるわけにはいきません。どんなに質の良いものでも汗やほこりをため込みやすく、また中の詰め物がへたってくるため、寿命は1~3年ほどと言われています。
枕の買い替えを1年に一回行うとして毎年1万円のものに変えるとするとそれなりにお金はかかってしまいます。
首を圧迫してしまい逆に首が痛くなることも
ストレートネック対応枕は首元が高くなっている形状が特徴的ですね。この首元の高さが自分にあっていない場合、首元に必要以上の圧がかかり逆に首や肩を痛めてしまうことがあります。
ウレタン素材の枕の場合、気温が下がると感触が硬くなってしまうものも多いので、買った当初は合っていると感じても気温の下がった季節に使用した場合に合わないと感じてしまう可能性があります。
タオルでストレートネック枕の代わりになるの?
バスタオルを使ってストレートネックを改善できる枕が作ることができます。ひとまず枕を買う前に自分に合う枕の高さを見極めたい、出張や旅行先で緊急用に枕がほしい、という方はぜひ試してみて下さい。
作り方は簡単です。バスタオル1枚を2つに折り畳み、くるくると巻いてロール状にするだけ。このロール上のタオル枕を首の位置に合わせて寝れば自然と首がカーブを描くようになります。もし高すぎるようであれば巻く回数を減らし、低すぎる場合はタオルを2枚使用して巻くなどして調整しましょう。
ただしタオルの枕は適切な高さを決めてもずれてしまいやすいため、これを常用するのはおすすめできません。
あなたはストレートネック?簡単チェック法
そもそも自分はストレートネックなのか気になりますよね。実はストレートネックかどうかを簡単にチェックできる方法があります。
- まず壁に両肩・背中・お尻・かかとをぴったりと付けます。
- この状態で、少しだけ顎を引きます。
- 後頭部が壁から離れてしまえばストレートネックの疑いあり!
普段スマホをよく使う、デスクワークが中心だ、という方はストレートネックの可能性が高いです。ストレートネックを改善するには日ごろの姿勢を改善するほか、睡眠時の枕をストレートネック対応のものに変えることで効果が期待できます。
ストレートネックに合う枕とはどんなものか
そもそもストレートネックに合う枕とはどんな枕かご存知ですか?ストレートネックに合う枕とは、頸椎を元のきれいなカーブに戻すように改善しながら寝ることができるものです。
具体的に言うとしっかりと頭を固定できて、自分の首の長さに合う枕のこと。高い枕よりも低い枕の方が合いやすいです。一般的な枕や自分に合わない高い枕は首が顎に向かって下がるような状態になってしまうため、気道も狭くなりいびきも起きやすくなります。
一番いいのはオーダーメイドで枕を作ってもらうこと。そうすれば自分の頭や首にピッタリと合う、寝心地のいい枕を作ってもらえますし、ストレートネックに悩んでいると話せばストレートネックが改善できる枕を作ってもらえます。
また、オーダーメイドでなくてもとりあえずストレートネック改善が見込める枕をお探しでしたらネットショップで様々な種類が販売されています。高さを調整できる枕もあるのでまずは試しに購入してみるのもいいかもしれません。
枕なしで寝るのは?
ストレートネックについて調べてみると、むしろ枕は無い方がいいという人もいるようです。
ですが枕なしだと寝返りを打ったときに肩幅の関係で首が敷布団に向かって落ちる形になってしまい、これも首に良くありません。枕なしを実践してストレートネックが改善したと言ってる方は頭蓋骨の後頭部が枕なしでも問題ない平坦な形であったか、たまたま改善した気がしただけだったとも言えます。
人は寝ている間に20回から30回寝返りをうちます。その時に安定して脛骨のカーブを保ちながら睡眠を取るにはやはり枕が重要になってくるのです。
その他にストレートネックを改善する方法はないの?
ストレートネックを改善するには首や肩の動的ストレッチが効果的です。
動的ストレッチとは筋肉を伸ばすのではなく動かすことで筋をほぐすストレッチのことです。具体的に言えば一日に数回首や肩をぐるぐるまわすこと。スマホやパソコンをちょっと休憩してこれを行えばストレートネックを改善に一歩近づけます。
まとめ
現代人に多いストレートネックを改善するには首の本来のカーブを保てるような枕を使用することが改善の近道です。ネットショップなどでストレートネック用の枕が販売されているので自分に合いそうな枕を購入しましょう。
また、本当に自分に合った枕が欲しい場合はオーダーメイドの枕もおすすめ。ストレートネックを改善しながら安眠できるので睡眠の質も向上します。