睡眠の質を向上させる枕選び4つのポイント
今使っている枕をどのような基準で選びましたか?
適当に選んでしまったり、店員や友人に勧められたからとかSNSで話題だったからという理由で選んでしまったりしていませんか?
枕は毎日使用するものですし、枕によって睡眠の質が大きく変化すると言われているほど重要なものです。
また、どの枕が合うかは個人差があるので、質の高い睡眠を実現したいのであれば『自分にあった枕』を選ぶことが何より重要になってきます。
そこで今回は、快適な睡眠を手に入れるためにぜひ知っておいてほしい、『自分にあった枕を選ぶためのポイント』について解説していきたいと思います。
Contents
実際に枕を購入するときに注目すべき4つのこと
まずは実際に枕を購入するときに注目すべきポイントについて紹介していきたいと思います。
枕を購入するときに注目するべきポイントは、素材・高さ・硬さ・サイズの4つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
枕の種類とそれぞれの枕の特徴を把握する
現在販売されている枕にはかなり多くの種類があります。少し前はニトリのホテル枕が人気でしたが、みんながみんなニトリの枕にすればいいというわけではありませんね。
重要なのはそれぞれの枕に使用されている素材の特徴についてしっかりと把握した上でどの枕にするか選ぶことです。
また、実際に売り場でそれぞれの素材の枕に触れてみることも非常に重要です。
少し面倒かもしれませんが、売り場に出向いて気になる素材の枕の質感を比べてみるようにしてください。
代表的な素材の特徴についてみていきましょう。
代表的な枕の素材6つ
わた
一般的にはポリエステルのわたが詰められたものをわた枕と言います。一口にわた枕といっても粒わたやマイクロファイバーのものなど様々に種類があります。
クッションなどにも使われる素材で弾力性があり、ふわふわとしているのが特徴ですね。
基本的にポリエステルを使用しているため、天然素材に比べダニの繁殖が抑えられるのでアレルギーの心配がほとんどないと言われています。
しかし、とくに柔らかさを重視したわたの場合などは耐久性に難ありで、買い替えの周期は早めです。
ウレタン
現在発売されている枕の中で最も人気が高いのが、低反発ウレタンの枕です。
低反発ウレタンは宇宙事業をおこなっているNASAが緩衝材として開発した素材で、体圧分散効果に優れています。
また、柔軟性が高く、頭や首の形にフィットするという特徴もあります。
その一方、通気性が悪いので気温の高い日には少し寝苦しさを感じる場合がありますし、室温によって若干硬さが変化してしまうこともあります。
高反発のウレタン枕も最近人気ですね。低反発ウレタンとの違いは反発力で、首や頭をしっかりと支えるので低反発では柔らかすぎる人に好かれています。
通気性も低反発ウレタンに比べると良いのも特徴です。
そんなウレタン枕の特徴についてはまとめてあります。みてみてね。
羽毛
水鳥の羽根を使用した羽毛タイプの枕も人気の高い枕の一つです。
羽毛と聞くとダウンを思い浮かべる方も多いかと思いますが、枕にはダウンではなくフェザーが用いられることが多くなっています。
羽毛の枕の特徴といえば、何と言っても自然素材ならではの心地よい使用感があげられます。
また、水鳥が体温調節に使用する羽根を素材として使っていることもあり、夏場は涼しく冬場は温かいというメリットもあります。
一方、使用している素材が羽根というだけあって反発性が低く柔らかすぎるというデメリットもあります。
そばがら
さまざまな素材の枕が登場してきたことにより見かけることが少なくなってきましたが、高齢者を中心に人気が高いのがそばがらの枕です。
脱穀した後のそばの実を枕の中に入れ使用するのでちょうどいい硬さと反発力があります。
また、素材同士に適度に隙間ができるので通気性が高く、夏の蒸し蒸しした時期でも快適な睡眠を提供してくれます。
その一方音がなるというデメリットもあります。
もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
パイプ
真ん中に空洞のあるプラスチックを細かく切断して使用するパイプ素材の枕。そばがらに代わる素材として人気を集めている枕です。
使用しているのはプラスチックなので手頃な価格で手に入れられる製品が多く、高くても1万円以上になることはありません。
また、パイプの中が空洞になっているので通気性が高く、夏場でも快適に使用できるといった特徴もあります。
一方、枕の中に細かく切断したパイプを無数に入れるので、そばがらの枕のように音がするというデメリットもあります。
もっと詳しく知りたい 方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ビーズ
かなり柔らかく不思議な感触で話題のビーズ素材を使用した枕。
大きめのサイズのものが多く、抱きまくらとして愛用している人が多い枕でもあります。
柔軟性が高く体の形に合わせて変形してくれるので、包み込まれるような心地よさがあります。
一方、硬い枕が好きな方やある程度の硬さがほしい方にとっては柔らかすぎるというデメリットも。
自分に合った枕の高さを判断する
自分にあった枕を選びたいのであれば、枕の高さも非常に重要な要素の一つになってきます。
枕の高さが合っていないと体のトラブルを引き起こすこともあるので、慎重に選びましょう。
自分にあった枕を選ぶコツとして、今使っている枕の普段の使い方で判断するという判断方法があります。
朝起きた時の状態で枕が自分に合っているのか合っていなのかがハッキリとわかるので、次の枕選びの参考にすることができます。
では、詳しくみていきましょう。
起きたときに枕を使っていなかった場合
朝になって目が覚めたときに枕が頭の下ではなく別の場所にある場合、枕の高さが高すぎて合っていない可能性があります。
枕の高さが高すぎて合っていない場合、無意識のうちにどかしてしまったり頭が枕からずれ落ちてしまったりすることがあるので、その場合はもっと低い枕を選ぶようにしましょう。
高すぎる枕をそのまま継続して使用しているといびきの原因や睡眠時無呼吸症候群になってしまう可能性が高くなってしまいます。
また、頚椎を圧迫して首や肩を痛めてしまうこともあるので、早めにもっと低い枕に変更するようにしてください。
起きたときに高さをかさ増ししていた場合
目が覚めたときに頭の下に手を入れたり枕を折り畳んでかさ増ししたりしている場合は、枕が低すぎて高さが足りていない証拠です。
この場合も枕が高すぎる場合と同様に首を痛めてしまう可能性が高くなるので、早めに最適な高さの枕に変える必要があります。
自分好みの枕の硬さ(反発力)を把握しておく
快適な睡眠を実現する上で枕の硬さ(反発力)は非常に重要なポイントになります。
今使っている枕の感触と、朝起きた際の自分の体の状態から自分に合う枕の硬さを判断していきましょう。感触をある程度把握したら寝返りのしやすさを実際に枕売り場で判断するようにしてください。
枕の硬さは「自分の好みでなく体質で選ぶように」とも言われていますが、目覚めた時の感覚が良いものは自分の好みの硬さになるのではないでしょうか。
体格に合わせた枕のサイズを選ぶ
人は睡眠中に何度も寝返りをおこないます。この寝返りという行為は睡眠の質を高める上で非常に重要な動作です。
そのため、睡眠の質を高めたいのであれば寝返りをうちやすいサイズの枕を用意する必要があります。
左右どちらにでも自然に寝返りがうてるサイズの枕を選びようにしましょう。
一般的な枕のサイズは縦43cm、横63cmです。男女ともに平均的な体型であればこのサイズで問題なく眠れるかと思います。
ただし、肩幅が広く体格の良い人はこの一般的なサイズでは十分な寝返りが打てない可能性があります。
枕の縦横の長さ、高さ、ともにたくさんの種類があります。
枕の高さにはさらにサイズが多くありますが、性別や体型、好みによる傾向は幅が広く、また素材によっても沈み具合が変わりますので、実際に試用して購入する、また高さを調節できるタイプの枕を選ぶというのもよい方法です。
枕が高すぎると、肩こりや首の痛み、頭痛の原因にもなり、首のシワが増えるという報告もあります。逆に低すぎると頭部に血流がいきすぎ不眠の原因につながるともいわれています。自分に合った高さを細かく調整して心地よい睡眠状況をつくりましょう。
一般的な枕のサイズは以下になります。
標準サイズ | 43cm×63cm。日本の布団のサイズ、日本人の肩幅のサイズにも適応するとされています。 |
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大きめサイズ | 50cm×70cmなど。肩幅の広かったり、肩周辺の筋肉が発達している人に適しています。 |
小さめサイズ | 35cm×55cmなど。こちらでも問題なく使用できる人もいます。 |
ジュニアサイズ | 29cm×40cm |
二人用サイズ | 43cm×120cmなど。抱き枕として使用する人もいます。 |
まとめ
『自分にあった枕を選ぶコツ』について詳しく紹介してきました。
枕の種類や今使っている枕の高さが合っているのかの判断する方法、実際に枕を購入する場合に注目すべきポイントについて紹介してきましたが、最も重要になってくるのは実際に手にとって選ぶということです。
仮に欲しい枕が店頭ではなくインターネット通販などでしか手に入らないものだった場合でも、同じ素材を使用した同じ種類の枕や同じサイズの枕、同じ高さの枕を店頭で試してみてから購入するようにしてください。
それだけで枕選びを失敗してしまう可能性を一気に低くなりますよ。